• 新年度

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    四月になりました。今日はいい陽気だったのでセロを連れて(いつもとは違う大きな)公園に散歩に行ってきました。名古屋の桜も咲き始め、花見の人たちが顔を赤くして楽しんでいました。本当に春って感じです。
    それにしてもすごい人でした。僕はセロの散歩によくその公園に行くのですが、冬の寒いときには人っ子一人いなかったのに今日はむちゃくちゃいました。子供連れの人、仲良く手をつないで歩いているカップル、僕たちのように犬を散歩している人、エリマキトカゲを連れた人もいました。バトミントンをしている人、キャッチボールをしている人、サイクリングをしている人、砲丸投げをしている人も結構いました。お花見の形態も様々でした、オーソドックスに青色のビニールシートを敷いているところもあれば、キャンピングセットを組み立てているところ、ダンボールを敷いているところ、ペットシーツ100枚ぐらいをきれいに敷いているところもありました。本当にたくさんの人がいました。でも、そんなたくさんの人たちの9割近くが外人だったのにはびっくりでした。
    ということで、新年度がこんないい陽気で始まったことを感謝したいと思います。
    (4月1日は他人に実害を与えない嘘ならついてもいい日だそうです。今日の日記には多少の嘘があります、気分を害した方がいらしたらごめんなさい。)
       

    結婚式

    昨日は午後の診療を休ませていただき、東京の銀座まで先輩の結婚式に行ってまいりました。200名近くが集まりそれはもうとても盛大で立派な結婚式でした。その200名の中のおそらく3割以上は獣医師だったのではないでしょうか、更には席次表を見ると(僕もそうなんですが)○○動物病院院長という肩書きの方々がたくさんいました。あの式場にどんな難病の子が来ても診断できない子はいないといった感じでしょうか。それほどたくさんの人たちに祝福されるその先輩はすごいなあと思いました。またその式に招待されたことを幸せに思いました。
    自分の結婚式からまだ一年も経っていませんが、あんなにすばらしい式を見てしまうともう一度自分の結婚式を練り直してやりたいなと思いました。結婚を控えている人で「結婚式なんて面倒くさくてやりたくない」なんて思っている人がいるかも知れませんが、ちゃんとやったほうがいいですよ結婚式っていいもんですよ。
    こうして僕が東京で楽しんでいる頃にあゆみ先生は勉強会に出席してくれていました。来月にもまた東京での結婚式に呼ばれていますが、帰ってきたら病院が「あゆみどうぶつ病院」になっていそうで心配です。   

    手術

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    昨日で我が愛犬セロ君が8ヶ月になりました。そろそろ大人の仲間入りといったところでしょうか。と言うことで昨日、去勢手術をしました。我が子の大事な○○タマを取るのは少し躊躇しましたが、前にも書きましたように子供を作る予定がないのであれば、病気の予防やストレスの軽減の点から去勢や避妊はするべきだと考えているので、自分自身で麻酔をかけ、メスを握りセロの大事な二つの○○タマを摘出しました。
    手術自体はいつもと何ら変わりはないので特に問題はないのですが、もらえない朝ごはんを待っている姿やエリザベスカラーをされた悲しそうな顔、なんとなくぎこちなく歩いている姿を見ると飼い主さんの気持ちがよく分かりました。
    抜糸が終わるまでの約一週間、僕がいつも飼い主さんに言っているようにエリザベスカラーは絶対にとらないようにしたいと思います。
    でも、ごはんや散歩のときぐらいはとってもいいかな。   

    WBC

    日本やりましたねえ、世界一ですよ。

    小さい頃から野球一筋の僕としてはうれしい限りです。

    MVPの松坂投手もすばらしかったですけど、韓国戦の上原投手のすばらしい投球も忘れてはいけないと思います。

    そして福留孝介選手ですよね、韓国戦のすばらしいホームラン、キューバ戦の貴重な2点タイムリー、彼なしには世界一はなかったでしょう(もちろんどの選手でもそうですが)。

    それともう一つ我々の記憶に強く残ったのが「韓国」ではないでしょうか、本当に強かったと思います。
    今週末からパリーグを皮切りに、セリーグ、韓国プロ野球、メジャーリーグと次々に野球が開幕します、野球が始まるとお父さんにテレビを独占されるとか、ドラマがつぶされるとか、延長で録画に失敗するとかで嫌な顔をする人もいますが今回をきっかけに野球を見てくれる人が増えるといいなあと思います。
    余談ですが、いままでWBCといえばボクシング(世界ボクシング評議会 World Boxing Council)を思い浮かべる人が多かったのではないでしょうか。ネットで調べると、早稲田ボウリングサークルなんてのが出てきました、今年は新入部員が増えるかもしれませんね。ちなみに我々医療に携わる人がWBCと言えば、おそらく白血球(White Blood cell )を思い浮かべるのではないでしょうか。ちなみに赤血球はRBCです。   

    唯一無二

    (獣)医師という仕事をしていると、平均生存期間とか中央生存期間という言葉をよく目にします。いわゆる余命のことです。テレビとかで「もってあと○ヶ月でしょう」と言っている場面があります。実際にこういうかどうかは分かりませんが、言われたらかなりつらいですよね。
    僕の腫瘍学の師匠はよくこんなことを飼い主さんに言っていました。
    「この子は世界で一人しかいないんだから・・・」
    病気について冷静に説明しなくてはいけない我々の立場からはどうしても過去の報告に沿ってお話をしなければいけないのですが、家族の立場からは過去のことはどうでもいいからこの子だけは違うと思いたいですよね。
    今、一日おきに点滴に通っている腎臓病のネコちゃんがいます。報告では数ヶ月しか生きれませんが、僕はもっと頑張ってくれると思います。

    本人(猫)の生きたいという意思と飼い主さんの献身的な看病、そして適切な治療があれば報告をはるかに超えて元気に生きることも少なくありません。
    そういえば半年前に「あと数週間かも」といったネコちゃんがいましたが、いまも何とか元気でやっています。

    教科書には「治療により希に長期生存することがある」と書いてあります。まさしくそれです。薬を取りにきた飼い主さんに「誤診だったかなあ」なんていうと「誤診でもいいです、元気ですから」なんて笑ってました。   

    往診

    「往診してくれますか?」という問い合わせがたまにあります。

    そういった場合、なつきどうぶつ病院では基本的にお断りしています。その理由として単純に往診の体制が出来ていないのです。

    体制とは①往診車②往診スタッフ③往診用検査機器のことです。

    これらが充実していないとちゃんとした診断治療が出来ないわけです。

    例えば単に「下痢」だとしても、場合によっては血液検査やレントゲン検査が必要になってきます。検便をするにも顕微鏡が必要です。もしかしたら緊急の処置が必要になってくるかもしれません。そういった場合はどうしても病院に連れてこなくてはいけなくなります。ということで前述の「体制」は必要になってくるのです。
    そういったわけでやむなく往診を断るわけですが、心配性の僕は電話を切ったあと必ず「大丈夫かなあ、やっぱ行ってあげた方がよかったかなあ。ちゃんと往診してくれる獣医さん見つかるかなあ」なんて悩んでしまいます。
    あゆみ先生が以前勤めていた病院は大きな病院でスタッフも充実していて往診車もあり毎日時間を決めて往診に行っていたそうです。
    高齢化が進む中、人医療での往診はかなり充実しているようです。動物も高齢化が進んでおりいろいろな病気が増えています。高齢者が動物を飼われている事も少なくありません。と言うことは獣医療でもこれから往診は充実していかなければいけないかもしれませんね。