• 完全復活

    前回の手術のお話の続きです。

    手術は成功しましたが、術後の回復がよくありませんでした。
    年齢的に回復に時間がかかることは想定していましたが、
    想定よりも回復が遅く、僕自身も少し心配でした。
    僕が心配するぐらいですので、ご家族の方はもっと心配だったでしょう。
    後日談ですが、「手術を勧めた先生を恨んだ」と言っておりました。
    でも元気になりました。ほぼ完全復活です。
    腫瘤も卵巣は「がん」でしたが、脾臓と肝臓は違いました。
    もしかしたら「根治」するかもしれません。
    目指せ20歳です。

    今回の話はハッピーエンドだから笑って書けますが、
    そうじゃなかった場合、恐らくご家族の方の悲しみは相当深いものになっていたでしょう。
    獣医師が言う「やらなきゃ治らない」は、
    ご家族にとって「やれば治る」と感じるのだと思います。
    このギャップを埋めることは非常に難しいと思います。
    うまくいかなかった時に「想定内です」と言われても、納得いきませんよね。
    ということで、胸を張って「やれば治る」と言える獣医師を目指して
    日々腕を磨いていきたいと思います。