迷子犬
朝晩めっきり寒くなってきましたね。
数ヶ月前までは暑すぎると嘆いていたのに、数ヵ月後には寒すぎると嘆くのでしょう。
そしてその数ヵ月後には・・・
まだしばらくは地球は周り続けるでしょう。
ということで、今回のタイトルは「迷子犬」です。
先日、当院にリードも首輪も付けずにフラフラしていたシーズーを保護された方が来ました。
すぐに飼い主も見つかるだろうと、それまでは預かることになりました。
しかし、3日待っても飼い主は現われず・・・
その子は眼に異常があり、歯周病の為口臭がひどく、お尻には大きな腫瘍ができ異臭を放っておりました。
常識では考えられませんが、捨てられたという可能性が出てきました。
獣医師の僕としては動物の不健康な状態を放っておくわけにはいかなかったので、飼い主さんには了承は得られてませんが、取りあえず眼とお口とお尻の腫瘍について治療をしておきました。
口臭とお尻の異臭はなくなり、眼は輝きを取り戻しました。
保護してもう10日が経ちますが、まだ飼い主は現われません。
その間、おせっかいですが手術だけでなくシャンプーもカットもして男の子なのにリボンまで付けてしまいました。
今は病院内を遠慮するそぶりも見せず自由にしています。
でも夜は未だに寂しそうに泣いています。
ということで飼い主さん、悪いところは治しておいたのでそろそろ迎えにきてあげてください。