夢が一つ消えた日
今日はナゴヤドームに野球観戦に行ってきました。
本当は大のドラゴンズファンである受付の伊藤さんが前々からチケットを買って楽しみにしていたのですが、急に行けない事情が出来て僕らに譲ってくれたのです。
試合開始は午後2時からなのですが、病院の診療も2時までなので終わってから2時半頃に出発して3時ごろの到着になりました(結構近いんです)。
チケットに書いてあるゲートの入り口からドーム内に入ってみるとそこはびっくり、まさしくネット裏でした。いい席だとは聞いていましたが、本当にいい席でこんなにいい席は(恐らく)初体験でした。
僕らが入った時は丁度、中日「中村紀洋」と楽天「田中将大」が対戦しているときでした(写真の投手は一場選手です)。
そしてその瞬間、田中投手が投げたストレートが中村選手のフルスイングするバットにはじき返され、あっという間にバックスクリーン横に吸い込まれていきました。
その瞬間をバックネット裏で目の当たりにした僕は背筋が凍りつくような思いがし、そして今までどうしてもあきらめ切れなかった「プロ野球選手になりたい」という大きな夢はここで華やかに消えていきました。僕にはあんなに速いストレートを投げることも、それを打ち返すことも出来ません。それを今日実感しました。
田中投手はこのあと、三者連続四球を与えノックアウトされてしまいました。恐らく彼も背筋の凍る思いをしたのでしょう。
今日の野球観戦、間違いなく僕にとって忘れられない一日となるでしょう。伊藤さん、本当にありがとうございました。
これで明日から何のためらいもなく、何の突っかかりもなく獣医師という仕事に没頭できそうです。