往診
「往診してくれますか?」という問い合わせがたまにあります。
そういった場合、なつきどうぶつ病院では基本的にお断りしています。その理由として単純に往診の体制が出来ていないのです。
体制とは①往診車②往診スタッフ③往診用検査機器のことです。
これらが充実していないとちゃんとした診断治療が出来ないわけです。
例えば単に「下痢」だとしても、場合によっては血液検査やレントゲン検査が必要になってきます。検便をするにも顕微鏡が必要です。もしかしたら緊急の処置が必要になってくるかもしれません。そういった場合はどうしても病院に連れてこなくてはいけなくなります。ということで前述の「体制」は必要になってくるのです。
そういったわけでやむなく往診を断るわけですが、心配性の僕は電話を切ったあと必ず「大丈夫かなあ、やっぱ行ってあげた方がよかったかなあ。ちゃんと往診してくれる獣医さん見つかるかなあ」なんて悩んでしまいます。
あゆみ先生が以前勤めていた病院は大きな病院でスタッフも充実していて往診車もあり毎日時間を決めて往診に行っていたそうです。
高齢化が進む中、人医療での往診はかなり充実しているようです。動物も高齢化が進んでおりいろいろな病気が増えています。高齢者が動物を飼われている事も少なくありません。と言うことは獣医療でもこれから往診は充実していかなければいけないかもしれませんね。