僕だって病院はイヤだけど…
前回の日記にはいろいろな反響がありましたが、それも踏まえて今回は少し獣医師らしいことを書きたいと思います。
僕の理想の動物病院像として「動物たちに好かれる病院」というのがあります。
とはいえ動物たちだってきっと病院が嫌に決まっています。
調子が悪いのに車に乗せられ着いたと思ったらひげをたくわえた怖そうな先生にいろいろさわられ、かわいいお姉さんに抱っこされたかと思ったらいきなりおしりに体温計を入れられて、挙句の果てに注射をされて。なんて、自分だったら絶対にもう行きません。でも調子が悪そうだったら口の利けない動物たちのために嫌でも病院に連れて行かなくてはいけません。でも行きたがらない
よく考えてみましょう。自分が子供の頃なんで病院が嫌だったか?それでもなんで病院に行っていたのか、を。
行きたくない理由としては①痛い②怖い③めんどくさい④行っても行かなくてもかわらないなどといったところでしょうか。
また、つい病院に行ってしまう理由としては①つらいのが治る②痛くない③きれいな先生がいる④先生がおもしろい⑤行くとご褒美がもらえた⑥病院の帰りはいつも母がマクドナルドに寄ってくれた、などと子供心に病院に行く理由がいろいろあったと思います。僕の場合、歯医者は嫌いでしたが遠くまで一人でバスに乗っていくことが結構好きでした。
動物たちだって同じです、病院嫌いなワンちゃんもちょっとしたことで病院が好きになるかもしれませんよ。
凶暴で手に負えないと前評判がすごかったワンちゃんが今日も病院に尻尾を振って入ってきたのを見てこんなことを書いてみました。