初めての海
三重県鳥羽市に行って来ました。
何しに?と聞かれると困ってしまいますが、とりあえず犬も泊まれるホテルということで探した結果、鳥羽になりました。
鳥羽というとやはり海です。僕は小さい頃おじいちゃんとおばあちゃんに連れられてよく鳥羽に魚釣りに行っていました。土曜日の夜になるとおじいちゃんが「なつき、明日は魚釣りだぞ」と教えてくれて日曜日の朝早くから釣竿とクーラーボックスを抱えて電車で鳥羽に行き、船で賢島という島に渡ってそこで魚を釣っていた記憶があります。魚釣りはもちろん楽しかったのですが、それよりもその島にある駄菓子屋さん行くのが楽しみで一日に何度もおじいちゃんからお小遣いをもらい、お菓子やジュース、アイスクリームやおもちゃなんかをいっぱい買っていました。
今回、車で鳥羽市内を走っているとなんだか非常に懐かしい気分になり思わず涙が出そうになりました。
そして今、また当時を思い出して涙が出そうになりました。
と、僕にとっては懐かしい鳥羽ですがセロにとっては初めての鳥羽でした。
初めて海を目の当たりにした水が大好きなセロ君はリードを引っ張って海に入って行こうとしましたが、ペロッと潮水を舐めたとたんなんだか意気消沈してしまい海に興味がなくなってしまいました。
それでも多分最初の勢いから考えるとリードを放していたら海に飛び込んで行ったんだろうなあと思います。
夏になったらもう一度海にチャレンジしたいなあと思います。
恋人との再会
MGFと別れ傷心の僕ですが、先日早くも新しい恋人が出来ました。その名も「ヴィラーゴ」250ccのアメリカンタイプのバイクです。
MGFを手放してからは親の車を借りて乗っていたのですが、やはり何か面白くなく寂しさを感じていました。
二人乗りのオープンカーというこだわりを持ってMGFを乗っていた以上、次に買う車もそうしたいわけですが、そんな車を買うお金などあるわけがありません。
そこで思い立ったのがバイクの購入でした。バイクも二人乗りのオープンですからね。
「思い立ったら吉日」ということで早速(中古)バイク屋に行って買っちゃいました。
「ヴィラーゴ」というバイクは僕が獣医師になってすぐに買ったバイクでもあり、実は今回年式も色もその時と同じのを買いました。
20代前半の約2年間、僕の相棒として湘南の風を切っていたわけですから、とても懐かしく「新しい恋人」と言うよりは「別れた恋人との再会」といった感じです。
次のオープンカーが買えるのはいつになるかわかりませんが、それまで事故らないように安全運転で大切に乗ろうと思います。
黒いヘルメットをかぶったこんな青いバイクを見ても決して声はかけないでくださいね。まだ慣れなくて超緊張して運転してますので。
夢が一つ消えた日
今日はナゴヤドームに野球観戦に行ってきました。
本当は大のドラゴンズファンである受付の伊藤さんが前々からチケットを買って楽しみにしていたのですが、急に行けない事情が出来て僕らに譲ってくれたのです。
試合開始は午後2時からなのですが、病院の診療も2時までなので終わってから2時半頃に出発して3時ごろの到着になりました(結構近いんです)。
チケットに書いてあるゲートの入り口からドーム内に入ってみるとそこはびっくり、まさしくネット裏でした。いい席だとは聞いていましたが、本当にいい席でこんなにいい席は(恐らく)初体験でした。
僕らが入った時は丁度、中日「中村紀洋」と楽天「田中将大」が対戦しているときでした(写真の投手は一場選手です)。
そしてその瞬間、田中投手が投げたストレートが中村選手のフルスイングするバットにはじき返され、あっという間にバックスクリーン横に吸い込まれていきました。
その瞬間をバックネット裏で目の当たりにした僕は背筋が凍りつくような思いがし、そして今までどうしてもあきらめ切れなかった「プロ野球選手になりたい」という大きな夢はここで華やかに消えていきました。僕にはあんなに速いストレートを投げることも、それを打ち返すことも出来ません。それを今日実感しました。
田中投手はこのあと、三者連続四球を与えノックアウトされてしまいました。恐らく彼も背筋の凍る思いをしたのでしょう。
今日の野球観戦、間違いなく僕にとって忘れられない一日となるでしょう。伊藤さん、本当にありがとうございました。
これで明日から何のためらいもなく、何の突っかかりもなく獣医師という仕事に没頭できそうです。
流行
いきなりあまりきれいではない話ですが、最近病院に下痢で来院するワンちゃんが非常に多い気がします。
下痢といっても原因はいろいろあり、ウィルスや細菌、真菌、寄生虫などの感染性から食べすぎ、アレルギー、腐ったものや消化しにくいものなどの食事によるもの、毒物や薬物によるもの、他にはストレスや寒さなどでも下痢は起こります。他の病気の二次的な症状として下痢をしているのかもしれません。
それでは自分の大切なワンちゃんが下痢をしたらどうすればいいのでしょうか。
基本的には病院で適切な治療を受けるのが一番だと思いますが、どうしてもそうはいかないことも多いと思います。
それでもまだ生後2~4ヶ月ぐらいならすぐに便を持って病院に行ったほうがいいでしょう。単純な下痢でも脱水して命を落とすことがあります。
もちろんぐったりしていたり、いつもと明らかに様子が違うような時もやはり無理してでも病院に行ったほうがいいと思います。
しかしそうではなく「元気も食欲もありいつもとなんら変わらないんだけど下痢をしている」ということであれば、自分が下痢をしたらと考え、暖かくして食事は抜くか消化の良いものにして安静させておくのがいいでしょう。
そして何か原因はないかとよく考えてください。
近頃とても暖かくなってきましたが、また寒さが戻ってくるようです。
寒暖の差が激しいと動物たちも体調を崩しやすいので気をつけてあげましょう。
友よさらば
5年以上苦楽を共にした愛車MGFと別れることになりました。
念願だったオープンカー。
湘南の風を切るにはオープンカーが必需品です。
しかし買ってすぐにエンジントラブルを起こしました。
真夜中の国道246号線ハザードランプを点滅させながら、何度もエンストを繰り返しながら、警察に止められてもなおレッカー車を呼ばずに東京-平塚間を3時間以上もかけて走ったのが一番の思い出です。
しばらくすると搭載されていたMDも聞けなくなり、さらにはエアコンが動かなくなりました。
あゆみ先生の実家である岡山までのドライブが最長でした。
真夏のエアコンが効かない長距離ドライブは最高でした。
冬も最高です、車の中でも息が白いのですから。
そんな彼も名古屋に来てからはめっきり出番が少なくなりました。
巨人を退団した桑田投手のようにMGFには彼を最大限に理解し、必要としてくれるオーナーが必要です。
そう思い僕は彼を手放す決心をし、そして今日旅立っていきました。
さらば友よ、いままで本当にありがとう。
またいつか会える日まで・・・
(こんなとき「ドナドナ」の歌が聞こえてくるのは僕だけでしょうか)
小さな命
先日、生後二ヶ月にも満たない体重600gのワンちゃんがパルボウィルス感染症という病気で亡くなりました。その子は飼いはじめてまだ3日目でした。もしかしたら、家族にとって15年一緒にいたワンちゃんを亡くすよりも悲しい出来事かもしれません。今回その子を治せなかった自分に一番腹が立ちますが、二ヶ月にも満たない小さなワンちゃんには新しい環境のストレスの中でウィルスに立ち向かう体力が備わってなかったのではないでしょうか。
こんなこともありました。子犬を飼い始めたということで来院したとても元気なかわいいワンちゃんの健康診断したところ、なんと心臓に異常が見つかりました。生まれ持っての病気は仕方がなく、誰が悪いというわけではないのですが、何も知らずに飼い始めた飼い主さんがとてもかわいそうです。
生まれつきの病気というのはあまり多くありませんが、子犬や子猫の病気は飼い始めてから一週間以内がとても多く、ほとんどの場合ストレスが原因だと思われます。
普通ワンちゃんは生後3~4ヶ月ぐらいまでは親兄弟と一緒にいて色々なことを覚えて社会性を身につけていくものです。
もし、これからワンちゃんを飼おうかなあと思っている人がいたら、「小さくて、かわいい」まだ生後2ヶ月ぐらいのワンちゃんではなく「大きくて、活発な」ストレスなんかに負けなさそうな生後3ヶ月ぐらいのワンちゃんを選んだほうがいいと思いますよ。
みんながそうすればペットショップさんもワンちゃんたちを生後3ヶ月ぐらいまでは親たちと一緒にしておいてくれるようになるかも知れませんよ。