鬼
今日は節分(節分とはもともと季節の始まりの日の前日のことをいい、一年に4回あります)。
ということで、セロ君に鬼になってもらいました。
ご褒美には豆を年の数(一つ)だけあげました。
いろいろな場面で出てくる「鬼」ですが、なぜあんなに怖そうな顔や体をしているのかと疑問に思い調べてみたらこんな説がありました。
「鬼門」という言葉がありますが、これは方角を示す言葉で北東のことだそうです。これを昔の言葉で言うと「艮(うしとら)」と言い、方角を干支で示した場合の「丑」と「寅」の間にあたるそうです。
そこで、「鬼」は「牛」の体と角を持ち、「虎」の牙と爪を持つのだそうです。虎柄のパンツもはいていたりしますね。
ついでに面白い話をもう一つ。
「鬼」を退治する桃太郎ですが、昔から桃には邪気をはらう力があるようで鬼門には桃の木が好んで植えられていたそうです。このことを知っていると「桃」太郎がなぜ「柿」太郎ではいけなかったかがうなづけます。
ついでにもうひとつ、その鬼門を示す「丑」「寅」のだいたい反対側を示す方角は「戌」「酉」「申」。だから、お供の動物は「犬」「雉」「猿」なんですね。
でもこの場合、桃太郎がお供にする動物は「雉」ではなく「ペンギン」でもよかったんですね。
これらの話はいろんな説の一つにしか過ぎないですが、結構有名なようです。でも僕は知りませんでした。
童話もこういう所まで知っているとまた面白いですね。
がん検診
昨日、一昨日と病院をお休みさせていただき神奈川県の麻布大学で行われた日本獣医がん研究会に行ってまいりました。
今回のメインテーマは「泌尿器腫瘍」でした。泌尿器とはいわゆるおしっこ関係の器官ことで、主に腎臓、尿管、膀胱、尿道のことを指します。
これらに出来る腫瘍は比較的少ないほうですが、おしっこに関係するものですから進行してしまうと非常に悲しい結末になってしまいます。
腎臓の腫瘍は初期では全く症状が出ないことが多く、おなかの奥(背中側)にあるため特別な検査(超音波検査等)をしなければ発見できません。
膀胱の腫瘍も初期では症状がなかったり、あっても膀胱炎の症状に似ていることも少なくないため「腫瘍」という診断が出るまでに時間がかかってしまうことがあります。
そこでこの日記を読んで自分のワンちゃんやネコちゃんが少し心配になってしまったそこのあなた、これを機会にかかりつけの病院で健康診断を受けるといいかも知れませんよ。
でもまちがっても「腎臓診てください」とは言わないほうがいいですよ。
「ちょっとへんな人が来た」と思われます。
散髪
知らない間に一月ももう後半なんですね。
今日は久しぶりに散髪に行ってきました。
以前にも書いたと思いますが、僕は基本的に決まった髪型がなく四季に応じて髪の長短を決めています。今はもちろん寒いので長めの髪なのですが、最近忙しかったこともあり、長いというより「ウザい」頭になっていました。今日も入院のワンちゃんがいたのですが、少しの間あゆみ先生に任せてちょっとさっぱりしてきました。
髪を切る時にどうしても避けられないのが美容師さんとの会話です。
超人見知りであり、超面倒くさがり屋の僕はその会話が非常に苦痛です。
苦痛とは言い過ぎましたが、正直何を話したらいいのか分からないし、美容師さんからの質問に対しても(そんなこと聞いてどうするんだろう)と思ってしまい、適当に答えてしまいます。
楽しそうに会話が弾んでいるまわりとは明らかに空気が違います。
一体どうすればいいんでしょうかね。
ちなみに今日は先に急いでいることを伝え、終始目をつぶっていたら髪のこと以外はいっさい会話がありませんでした。
それはそれでよかったのですが、ちょっと寂しい気もしました。
それにしても美容師さんのマッサージって何であんなに気持ちがいいんでしょうか。
相性
先日こんなことがありました。
初診のワンちゃんが健康診断で来院されたのでそのワンちゃんとしばらく遊んだあと、診察台にのせて目を見たり肢を触ったりお腹を押さえたりお尻を見たり口に手を入れて中を診ていました。そしたら、飼い主さんが「わーすごい、そんなことしたらいつも噛み付くのに」。
「えー聞いてないよー」って感じです。
でもその子はずっと噛むような様子はなく非常にいい子でした。
飼い主さんも少し不思議がりながらとても喜んでいました。
この出来事、一歩間違えれば僕の指はなくなるところでしたがなんとなくうれしい出来事でした。
この子はたまたま相性がよかっただけかもしれませんが、動物たちが獣医師や病院を嫌がらないということは非常に大事だと思います。
(僕がいうのもなんですが)いざという時にお世話にならなければいけない病院ですから、そのいざという時にその動物たちが先生や病院を嫌いだとしたら余計に具合が悪くなってしまいそうですよね。
病院に来るすべての動物たちが僕のことを好きになってくれるというのは到底無理なことですが、少なくともスタッフの中の一人にでもなついてくれるといいなあと思います。
悲しい現実
久しぶりの更新です。
あっという間の2006年、いろいろなことがありました。
と、今年のまとめに入りたいところですが、今回はこんな年の瀬とは関係のない話になってしまいます。しかし、どうしても書きたかったのです。
と言うのは、先日ある小さなニュースで「ある高校で広島と長崎に原子爆弾が落とされた日はいつかと聞いたところ、両方答えられた学生は3割にも満たなかった」と言うのです。
なんということでしょうか。僕にとっては全くありえない話です。
実際に経験はしていなくとも僕ら日本国民は世界唯一の原爆被爆国に生まれた人として、原爆の悲惨さ平和のすばらしさを後世に伝えていくべきだと思います。
ということで、病院のスタッフの一人に聞いてみたところ
「えっ、知りません。エヘッ」と言われてしまいました。
ああ、悲しい現実。