復活!?
11月17日に抗がん治療中のはずの忌野清志郎さんがステージに立ちました。
ライブを観に行っただけだったようですが、ステージに呼ばれ、勢いで歌ってしまったようです。医者に許可はもらっていないのに・・・
まだ復活とは行かないようですが、何はともあれ元気そうでよかったです。
まだまだ治療は続くようですが、頑張っていって欲しいものです。
僕自身今日はあることでちょっと落ち込んでいたのですが、このニュースを聞いてまた僕も頑張らなくてはと思い少し元気になりました。
また清志郎に勇気をもらってしまいました。
学生時代
現在午前12時半、先日のワンちゃんは無事退院したのですが今日は肝臓を患ったワンちゃんの状態があまりよくないのでまだまだ寝られそうにありません。
ということで、今日はブルーハーツを聞きながら書いています。
夜一人で反省ばかりしていても暗くなるばかりなので、今日は大学時代にはまっていた事でも思い出して若い頃を懐かしんでみます。
まず一つは「フォークソング」。暗いですねー。サークルでパンクバンドをやっていながら家では一人でフォークソングを毎日聴いていました。吉田拓郎の「イメージの詩」には衝撃をうけました。あまり知らないかもしれませんが、今は亡き高田渡さんを吉祥寺で見かけました。ちょっぴり感動でした。フォークギターも買ったのですが全く上達しませんでした。
あとは「ボクシング」。これはがんばってましたねー。友人と二人で「虎の穴」と称して周りには内緒で毎日のようにジムに通っていました。通っていたジムは「輪島功一ボクシングジム」、会長の輪島功一さんは本当にいい人でたまに話しかけてくれました。でもよく考えると何のためにあんなに一生懸命通ってたのかなと思います。
あとは「物理」ですかね。特に「宇宙」とか「相対性理論」などに興味を持ち本を読みあさっていました。結局宇宙の謎はあまり解けなかった気がしますが相対性理論については何か少し分かった気になってました。でも物理学者を目指さなくてよかったなあと思います。宇宙の謎を解くなんて神の領域だと思います。
そしてもう一つかなりはまっていた事があるのですが、これはちょっと書けません。断っておきますが、決していかがわしいことではありませんよ。
と、まあ学生時代はいろいろとはまっていたわけですが、この情熱をほんの少しでも獣医学の方に向けていたらなあと思う今日この頃です。
反省
現在午前一時、緊急の手術があったため今は病院で長渕剛を聞きながら術後のワンちゃんの様子を見ています。
基本的に根暗な性格の僕は何もすることがないと大体一人反省会をしています。
今日は自分勝手な性格について反省しています。
嫌なことや気に入らないことがあるとすぐすねます。
反論されるとよけいむきになります。
機嫌が悪いと手がつけられません。
などなど、要するに単なる子供です。
自分自身こういう性格なのは分かっているので、外では何とか本性が出ないように頑張っています(一応僕も大人ですから)。
でもたまに診療中や電話の対応で本性を出してしまう時があります。診療中であれば軌道修正もできるのですが、電話だと取り返しがつきません。先日も「ネコちゃんの調子が悪い」ということで問い合わせがあったのですが、ちょっとしたことが理由で冷たい対応になってしまいました。電話を切ったあとは自己嫌悪の塊です。調子の悪いネコちゃんには何も罪はないのに。
自分のこの性格を直さないといつか後ろからナイフで刺されそうです。
でもきっと一番刺したいと思っているのはあゆみ先生を筆頭に病院のスタッフの皆だと思います。だって皆には本性丸出しですから。
ということで、いつでもどんなことでも黙って微笑んでいられる、そんな院長になれたらいいなあと思っています。
伯爵
昨日は病院をお休みさせていただきご迷惑をおかけしました。
僕と同じ名古屋が生まれ故郷の大学時代の後輩の結婚式に夫婦共々招待されて土曜日の夜から東京に行っていました。
新宿にある小笠原伯爵邸というところで行われたのですが、僕らが名古屋のホテルでやった派手な結婚式とは違い、とても風情のある場所での和やかな結婚式でした。同じ名古屋出身なのに性格の違いが出たようです。
さて、今回式が行われた小笠原伯爵邸、そもそも伯爵とはいったいなんなんでしょう。ちょっと調べてみました。
いろいろとごちゃごちゃと難しいことが書かれていましたが、要するに1884年から1947年までの間に存在した貴族階級である華族(中学で習ったような・・・)に与えられた称号(爵位)なんだそうです。伯爵は5つ(公・侯・伯・子・男)のうちの3つ目です。
ちなみにヨーロッパでは公爵ことをDuke(デューク)と言うそうです。と言うことはデューク更家は訳すと「更家公爵」となります。日本では旧摂家(公家の最高位)や徳川宗家に与えられた称号のようです。でも実際の彼の称号は「和歌山県新宮市名誉市民」です。
実際の爵位制度は1947年に廃止されているので残念ながら僕はもう伯爵にも男爵にもなれません。
ついでに○爵関係の有名人を調べてみました。
総理大臣候補だった麻生太郎氏は伯爵牧野伸顕(勲功華族)の曾孫、元総理大臣の細川護煕氏は侯爵細川護貞(旧肥後熊本藩主細川家)の長男、国民新党幹事長の亀井久興は伯爵亀井茲建(武家華族)の息子、加山雄三は母が男爵岩倉具顕(公家華族)の娘だそうです。
ということで、なにやらまた訳のわからない日記になりましたが、昨日の結婚式で会った友人に「うんちく日記」をリクエストされたのでこんな感じになってしまいました。
動物愛護週間
皆さん知ってましたか、9月20日から26日は動物愛護週間なんですって。
そもそも「動物愛護週間」とはなんなんでしょう。調べてみました。
「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける」と「動物の愛護及び管理に関する法律」で定めているそうです。
今週末の連休には日本各地で動物に関するいろいろな行事が企画されているようです。名古屋でも「動物フェスティバル2006なごや」が行われます。
今朝のテレビで中学生を襲ったとされる熊を含む2頭が射殺されたと言っていました。ちょっと前にはレッサーパンダが立ったと大騒ぎをしていました。
人が生きていくためには、牛も豚も鶏も魚も熊も殺さなくてはいけません。人が楽しむためには動物たちはせまい檻や水槽の中に入らなければいけません。人が癒されるためには犬に首輪をつけなければいけません。
「動物愛護」の精神とは少し違うかもしれませんが、こういった動物たちへの感謝の気持ちを忘れない週間にもなればいいなあと思います。
「動物フェスティバルなごや」は我々名古屋市獣医師会もお手伝いをしているのですが、「アイドルでも呼んでくれればいいのに」と思う今日この頃でした。
ニワトリの手術
先週の月曜日に高校生のときからの友人から電話がありました。
「知り合いが飼っているニワトリの鳴き声が最近大きくなってきて困っているんだけど、なんとかならない?」とのことでした。
答えは「う~ん・・・」です。
近くの動物病院でも断られ引き取ってくれるところもないため、このままではお肉にされてしまうとのこと(その子は名古屋コーチン)。
わらをもつかむ思いで、無理を承知で僕のところに来たわけです。
そういうわけなら何とかするしかない。
鳥は僕の専門外で、基本的に診療はお断りしています。当たり前ですが哺乳類ではない鳥は構造的に違うことも多いのです。ましてや鳴かなくしたい、完全に未経験の世界でした。
しかし、あらゆる知識や情報を総動員して一昨日なんとか手術を行いました。
僕たち人間や犬、猫などの哺乳類(全てかどうかは分かりませんが)は喉頭(のど)にある声帯等を使って発生しますが、鳥はもっと奥の心臓に近い気管分岐部にある鳴管というところを震わせて鳴くのです。そんな奥にあり、子供の小指ほどの太さしかない気管の一部である鳴管が震えなくなるように処置をするのです。(例えがちょっとマニアックですが)フェレットの副腎を取る手術やハムスターの腫瘍を取る手術よりも細かい手技だった気がします。
それでもなんとか手術は終わり、昨日無事退院しました。
そして今朝、その友人からメールがあり「鳴き声が5分の1の大きさになった」「飼い主も大変満足している」とのこと。
今後、手術の合併症やまた声が出るようになる可能性は充分ありますが、「鶏の無声手術(厳密には減声手術)」とりあえずは成功のようです。
※動物の無声手術は基本的にはやりたくない手術です。今回は殺されるという最悪の事態を避けるために行いました。ご理解ください。