よく知ること
動物病院には犬や猫だけではなくウサギやハムスター、フェレットなどいろいろな動物たちが来院します。人間も含めて動物にはそれぞれ特有のものがあります。わかりやすい例えで言うと、牛には胃が四つあったり、馬には胆嚢がなかったり、犬には鎖骨はないけど猫にはあったりなどです。
病気でもそうです。犬では怖い悪性腫瘍のひとつである肥満細胞腫は猫では皮膚にできたものはよい経過をたどる場合が多いです。また、ヒトでは稀だそうです。犬や猫ではあまり見られない副腎の腫瘍もフェレットではよく見られます。あんな小さなハムスターにもよく腫瘍は発生します。ウサギは吐くことができず胃の出口が小さいため毛球症がよく起こります。
犬種や猫種によっても違いがあります。僕は腫瘍科を得意としていますが、たくさんある腫瘍ほとんどに好発種があります。腫瘍に限らず関節病や心臓病、いろいろな病気の好発種は統計がとられています。また、避妊や去勢をしていないと発生率があがる病気もあります。僕ら獣医師はそれらを頭に入れながら診療をしています。
動物を飼われている皆様もその子のことをよく知ることは大切です。そして、その子が将来どんな病気になりやすいかを知っておいてください、病気の早期発見につながります。
最近、なつきどうぶつ病院にもいろいろな種類の動物たちの来院が増えてきたのでこんなことを書いてみました。やっぱりまじめなことを書くのは照れますね。
プール
今日は入院患者がいなかったので、前々から行こうと思っていたプールに妻と行って来ました。もともと泳ぐことは好きではないのですが、運動不足が続いているので重い腰を上げて行ってまいりました。しかし、案の定50m泳いだだけで心臓どきどき、さらに50m泳いだら普段使っていない筋肉が悲鳴をあげ、さらに50m泳いで次の50mを泳ぎきる体力はありませんでした。先に書いたように泳ぐことは好きではないので、うまくもありません。なので、かなり無駄な泳ぎをしているのでしょう、水しぶきを立てながらバチャバチャ泳いでいるようです。
ちなみに25mのタイムを計ったところ約25秒でした。100mの自由形の世界記録が約48秒だそうです。すごいですね単純に僕の2倍の速さです。
でも運動はいいですね、また行こうと思います。
今日、プールに行く直前に病院に電話があり、急患のワンちゃんを診てから行きました。なるべく急患の対応もできるようにはしているのですが、さすがに携帯を持ってプールには入れないので・・・
そこでアドバイス、かかりつけの病院が年中無休ならよいのですがそうではない場合、休みのときに病気になってしまったときのことを考えてもうひとつ病院を見つけておくとよいでしょう。
僕だって病院はイヤだけど…
前回の日記にはいろいろな反響がありましたが、それも踏まえて今回は少し獣医師らしいことを書きたいと思います。
僕の理想の動物病院像として「動物たちに好かれる病院」というのがあります。
とはいえ動物たちだってきっと病院が嫌に決まっています。
調子が悪いのに車に乗せられ着いたと思ったらひげをたくわえた怖そうな先生にいろいろさわられ、かわいいお姉さんに抱っこされたかと思ったらいきなりおしりに体温計を入れられて、挙句の果てに注射をされて。なんて、自分だったら絶対にもう行きません。でも調子が悪そうだったら口の利けない動物たちのために嫌でも病院に連れて行かなくてはいけません。でも行きたがらない
よく考えてみましょう。自分が子供の頃なんで病院が嫌だったか?それでもなんで病院に行っていたのか、を。
行きたくない理由としては①痛い②怖い③めんどくさい④行っても行かなくてもかわらないなどといったところでしょうか。
また、つい病院に行ってしまう理由としては①つらいのが治る②痛くない③きれいな先生がいる④先生がおもしろい⑤行くとご褒美がもらえた⑥病院の帰りはいつも母がマクドナルドに寄ってくれた、などと子供心に病院に行く理由がいろいろあったと思います。僕の場合、歯医者は嫌いでしたが遠くまで一人でバスに乗っていくことが結構好きでした。
動物たちだって同じです、病院嫌いなワンちゃんもちょっとしたことで病院が好きになるかもしれませんよ。
凶暴で手に負えないと前評判がすごかったワンちゃんが今日も病院に尻尾を振って入ってきたのを見てこんなことを書いてみました。
これでいいのか院長日記
この日記を始めてもう二ヶ月が経ちますがほとんど動物病院の院長らしいことを書いていません。今日、ほかの動物病院のホームページの院長日記を目にしました。その日記はすばらしく「さすが獣医さんだな」とか「この病院にいってみよう」なんて思えてきます。それに比べて僕の日記はどうでしょう、「ドラクエが終わりそう」だとか「浜省がいい」だとか「バッティングセンターに行ってきました」などとあほなことばかり書いています。この日記を読んで僕が院長である「なつきどうぶつ病院」に来ようと思う人はいるのだろうかなんて今日真剣に心配になってきました。
この日記を読んでいる人は結構知り合いが多く、前も書いたように「日記おもしろいねえ」なんて言ってくれますが、それはみんな僕のことをよく知っているからだと思います。知らない人が読んだら正直どう思うのでしょうか?誰か教えてください。
と、またこんなことを日記に書いてしまいました。
傘
ここ最近よくわからない天気が続きますね、雨が降ったり降らなかったり、道の向こうでは降ってるのにこっちでは降ってなかったりと。雨が降らなくても暑い名古屋ですが降ってもさらに暑いですね。
雨で必要になってくるのが傘ですが、僕はここ十年以上自分の傘を持った記憶がありません。大学時代は二年生までは自転車で通っていたのですが、傘はありませんでした。きっと雨は偶然学校に行かなくて良い日にしか降らなかったのでしょう。そして3年から6年生までは学校までダッシュで20秒のところに引っ越しました。なので、傘は必要ありませんでした。働くようになってからはバイクか車があったので傘が必要ありませんでした。外出はもちろん学校や仕事に行くときだけではないですが、少々の雨では傘はさしませんし、大雨のときは出かけません。それと、傘をささない大きな理由のひとつが、傘をさすと片手がふさがるのと視界が狭くなることです。突然何者かに襲われたら一巻の終わりです。大事な奥さんも守れません。ということで、僕は傘をさしません。
ですが、これからはきっとそうもいかず襲われることもないでしょうから、もし僕に似合うかっこいい傘があったら思い切って買ってみようと思います。
プレッシャー
久しぶりに日記を書いています。なぜ久しぶりになったのかというと、①ネタが切れてきたこと②日記ということでその日に起きたことを書こうとしても人様に公表できる出来事は結構起きないということ③忙しいこと、があげられます。そして最大の理由のひとつ④結構みんながこの日記を読んでいるということです。これがかなりのプレッシャーで日記を打つ手がなかなか進まないのです。知らない人が知らないところで読んでくれるのはいいのですが、結構身内が読んでいるようで冷やかしのメールやお褒めのメールが届きます。昔からプレッシャーには弱くて、高校の野球部では「チャンスに弱い代打男」呼ばれてました。「日記いいねー」なんていわれると超プレッシャーです。
ということですが、これからはプレッシャーに負けずにネタは切れましたがその日に起きた些細なことを忙しい合間をぬって面白おかしく日記にしたいと思います。
それでは、今後の世界の平和を祈って終わりにします。