本当は痛いんだけど…
当たり前のことですが、動物にも手術をすることがあります。僕はもともと大学で外科学教室に所属していたこともあって、動物にとって良いことであれば迷わず手術を勧めます。病院を開いて約3ヶ月が経ち、手術をすることも増えてきました。そこで、つくづく思うのが「動物は強いな」ということです。おなか大きく開ける手術や骨折の手術なんかでも麻酔が覚めるとほとんどの子が元気にしています。家族の方たちが面会に来ると尻尾を振って喜びます。人間だったら盲腸の手術でも一週間入院です。笑っただけでもすごく痛いです。なぜでしょうか?
僕が思うにはきっと精神力の違いだと思います。動物たちだってきっと痛いと思います、でも痛がってもしょうがないし弱みを見せたくないのでしょう。それか僕の腕が良すぎるのかもしれませんね。
おなかの中に大きな腫瘍ができていても多くの動物たちは元気だしご飯も食べます。でもほんとはつらいと思います。
動物たちは実は我慢をしているかもしれません、その上言葉もしゃべれません。そんな動物たちの小さな変化を皆さんは見逃さないでください。
今日はなぜこんなことを書いたのか自分でもわかりませんが、心が向くままに書いてみました。
歯
最近、病院で歯の話をよくしているような気がする。ペットの寿命が長くなり年をとって歯石がたまり歯周病になるケースが多い。若いうちから予防をすればそんなには問題にならないが、どうしても年をとってから気付くことが多い。動物の場合、口の中を処置する時はほとんどが全身麻酔になる、そうなると年をとって心臓が悪かったり肝臓が悪かったり腎臓が悪かったりすると麻酔がかけられなくて結果的に歯周病は直せない。我々獣医師にとってこんなに悔しいことはない。
そこで皆さん、歯のケアはしましょう。やり方はいろいろありますよ
うちのかわいいセロ君もそろそろ歯磨きの練習を始めようと思います。
自分の歯のケアもままならない獣医の独り言でした。
息子のように
突然ですが、昨日我が家にワンちゃんがやってきました。やってきたと言いましたが実は西尾市まで車で引き取りに行ってきました。
犬種は意味もなくもう少し伏せておきますが、ちょうど二ヶ月になる男の子で名前は「セロ」と言います。色はシルバー&ホワイトというのでしょうか体重はすでに3キロちょっと、少し恥ずかしがりやさんです。でも今はもう慣れてきたようで無邪気に遊んでます。めちゃくちゃかわいいですよ
しかし、かわいいだけではいけないので皆さんの見本になるように時には厳しく息子のように(実際子供を育てたことはありませんが)育てて生きたいと思います。
まだ一日ですけどやっぱ、犬もいいですね。猫たちにやきもちを焼かれそうです。猫3匹に犬1匹そして奥さん一人、みんな平等に愛情を注いで行きたいと思います。
ミソリエ
今日は敬老の日です。ということで、昨日一足早く94歳になるおばあちゃんのところに行ってきました。そして、おばあちゃんとかおばさんとかおじさんとか母とか総勢9名で食事をしてまいりました。
そこで僕はワインを頼んだわけですが当然「赤にしますか?白にしますか?」と聞かれました。お肉料理だったので僕は赤にしました。
話は少し変わりますが、名古屋のお店で出てくる味噌汁はほとんどが赤味噌です、白なんてことはまずありません。僕は名古屋育ちなので違和感はないのですがきっと口に合わない人もいると思います。
そこで提案、味噌汁もワインのように「赤にしますか?白にしますか?」なんて聞いたらどうでしょうか?さらに「本日のお肉には赤が合うと思います」とか「やっぱ魚には白でしょう」なんて会話もはずみます。もちろん「ロゼ(合わせ)」もできますよね。この提案、画期的だと思いますよ。
味噌汁のソムリエみたいなのができちゃったりして・・・
ということで、おばあちゃんこれからも元気で長生きしてください。
目指せ長寿世界一!!
ウェスポン!
突然ですが、内村プロデュースが今月で終わってしまうそうです。
昨今のお笑いブームの中、数少ない本気で笑える番組のひとつ、 それが内Pでした。
今後僕は何を楽しみに一週間を過ごせばよいのでしょうか?なんて、それぐらい僕にとっては面白い番組でした。知らない方は一度見てください、月曜日夜11時15分ぐらいからTV朝日系列でやってます。あと2回ですよ。ちなみにごくまれにですが病院でNO PLANの CDを流しています。
今回はほんとにしょうもない日記でした。
こんなことを日記に書いてしまう院長に「ゼロポイント!」
よく知ること
動物病院には犬や猫だけではなくウサギやハムスター、フェレットなどいろいろな動物たちが来院します。人間も含めて動物にはそれぞれ特有のものがあります。わかりやすい例えで言うと、牛には胃が四つあったり、馬には胆嚢がなかったり、犬には鎖骨はないけど猫にはあったりなどです。
病気でもそうです。犬では怖い悪性腫瘍のひとつである肥満細胞腫は猫では皮膚にできたものはよい経過をたどる場合が多いです。また、ヒトでは稀だそうです。犬や猫ではあまり見られない副腎の腫瘍もフェレットではよく見られます。あんな小さなハムスターにもよく腫瘍は発生します。ウサギは吐くことができず胃の出口が小さいため毛球症がよく起こります。
犬種や猫種によっても違いがあります。僕は腫瘍科を得意としていますが、たくさんある腫瘍ほとんどに好発種があります。腫瘍に限らず関節病や心臓病、いろいろな病気の好発種は統計がとられています。また、避妊や去勢をしていないと発生率があがる病気もあります。僕ら獣医師はそれらを頭に入れながら診療をしています。
動物を飼われている皆様もその子のことをよく知ることは大切です。そして、その子が将来どんな病気になりやすいかを知っておいてください、病気の早期発見につながります。
最近、なつきどうぶつ病院にもいろいろな種類の動物たちの来院が増えてきたのでこんなことを書いてみました。やっぱりまじめなことを書くのは照れますね。