はじめに

  • 犬や猫は我々の4~5倍の速さで年をとります。
    われわれ人間は少なくとも40歳を超えると人間ドッグを勧められます。
    40歳というと猫や小型犬では7歳、大型犬では5歳ぐらいでしょうか。
    我々の1年が犬や猫の5年と考えると少ない気もしますが、少なくとも1年に1回は健康診断=わんにゃんドッグをすることをお勧めします。

わんにゃんドッグをご希望の方は事前に予約が必要です。
検査当日は朝ごはんをあげずに10時までに来院していただきお預かりいたします。

わんにゃんドックの流れ

  • 1.一般身体検査

    体温、心拍数、呼吸数の測定のほか視診、触診、聴診をします。


  • 2.血液検査

    生化学検査、血球計算等を行い、各臓器の機能や血液の状態をチェックします。


  • 3.レントゲン検査

    各種臓器の大きさや形の評価をします。また、腫瘍や膀胱結石、腎結石などの有無、関節や骨格等に異常がないかをチェックします。


  • 4.超音波検査

    腹腔内臓器(胃、腸、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、副腎、膀胱など)の構造的な異常がないかをチェックします。また、腹腔内リンパ節の異常や腹水、胸水の有無などもチェックします。


  • 5.心電図検査

    心電図自動解析装置により、心臓の異常、不整脈の有無をチェックします。


  • 6.血圧測定

    心臓病や腎臓病、内分泌疾患など様々な病気で血圧は変動します。人間と同様に動物でも血圧測定は必要な検査です。


  • 7.尿検査

    試験紙によるpH、ブドウ糖、タンパク質、ウロビリノーゲン、ビリルビン、ケトン体、潜血の検査、尿比重の測定、顕微鏡による赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、結晶、細菌等のチェックをします。


  • 8.糞便検査

    寄生虫の有無、特別な細菌の有無等をチェックします。


  • 9.直腸検査

    肛門周囲から肛門嚢、直腸内のチェックをします。また、前立腺や腰下リンパ節群の腫大の有無を確認します。


  • オプション検査

    甲状腺ホルモン検査:高齢になると犬では甲状腺機能低下症、猫では甲状腺機能亢進症の発症が増えてきます。
    心エコー検査:カラードップラ超音波検査により心機能を評価します。
    ANP測定:心臓のバイオマーカー。心機能を血液で評価できる検査です。
    心臓病の早期発見にもつながります。


以上の検査を一日で行い、その日のうちにご家族の皆様に結果を説明させていただきます。
場合によっては日を改めて追加検査や再検査を行わせていただくこともございます。