• ペットフードってからだにいいの?

    ペットフードってからだにいいの?

    最近、買い物をしていると色々な種類のペットフードを目にします。
    うちの猫たちは残念?ながら、尿石症を以前患ったため市販のフードを食べることができないので、処方食と呼ばれるものを食べさせています。
    もし健康な子だったらどんなごはんを食べさせていいのか、はたまたペットフードってどうなの?なんて疑問もでてきてしまいます。 ではペットフードだけを食べさせていていいのでしょうか?
    日本で販売されているペットフードは、ペットフード公正取引協議会が定めた栄養基準に基づいて製造されています。この栄養基準は、アメリカ飼料検査官協会(AAFCO)の基準に基づいており、米国においてもペットフードにこの基準が使われています。また、この基準を満たしたものだけが、「総合栄養食」として販売する事が認められています。
    「総合栄養食」とは、水とそれだけで動物に必要な栄養がバランス良く摂取できる食事の事です。「総合栄養食」の記載のあるペットフードであれば、ペットフードと水だけで栄養を十分に摂る事ができます。しかし注意していただきたいのは「一般食」と記載されているのは人間でいうと「おかず」に当たります。「おかず」タイプの食事ばかり与えていると栄養が偏ってしまうことがあるので、注意が必要です。
    それでは手作りのごはんは食べさせていいのでしょうか?
    これに関してはYESです。ただ注意して下さい。イヌやネコとヒトが必要とする栄養素の種類はほぼ同じですが、食性・代謝が異なるために必要とする栄養素の量が大きく異なります。例えば、タンパク質はイヌがヒトの20倍近くを必要とします。
    ビタミンCは、ヒトは体内で合成できないので食べ物で摂取する必要がありますが、イヌやネコは体内で合成する事が出来るために、健康な子の場合はビタミンCを摂取する必要はありません。従って、ヒトと同じ食事をしてしまうと、栄養面で偏りが出てしまうのです。
    また、ヒトは汗をかく事が出来ますが、イヌやネコは汗をかく事が出来ません。汗は、余分な塩分を排泄する機能を持ちます。そのために、塩分などの調味料・香辛料に対する耐性が低く、ヒトにはちょうど良い量でも大量に摂取している事になってしまいます。調味料・香辛料類を過剰に摂取してしまうと、生活習慣病になる可能性が高くなってしまいます。
    最近では手作りフードの作り方の本がでているそうですが、私はすべてを拝見したわけではないのでコメントは控えさせていただきます。確かに手作りフードを勉強する時間と労力がある方はペットにとってすてきな食事になるでしょう。

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