• 最近元気がないのは年だから?

    最近元気がないのは年だから?

    生き物には残念ながら寿命というものがあります。年とともに老化現象でいろいろな病気が現れるのは人も犬も猫もある程度共通していると言えます。日本人の平均寿命は年々延び続け、確か世界第一位の長寿国で、長命になった原因としては、生活環境の改善、医療水準の向上などが掲げられていますが、犬や猫などの動物たちも同様な傾向をたどっているようです。
    人では、国や環境によって差異がありますが、WHO(世界保健機構・1963年の表現)によると
    中年(45~59歳)
    初老(60~74歳)
    老年(75歳以上)
    と目安を定めているようです。前のシリーズでワンちゃんの年を人間で照らし合わせた表を載せましたが、ということは大型犬では5歳から、小型・中型犬では7歳からが中年と言われる年齢に当たるのでしょうか。
    人と同じように’疲れやすくなった’とか’最近は少食になってきた’などといった事は年を重ねてでてくる当然のことかもしれませんね。
    しかし、年だから・・・と楽観していると、もしかしたら大変な病気が隠れているかもしれません。散歩に行きたがらないことや寝ていることが多いこと、食事を残してしまうことは病気のサインでもあるからです。言葉が話せない動物たちの大切なサインを飼い主さんがしっかり受け止め、病院に相談してみてください。また人間と同じように人間ドック=ペットドックを受けられる動物も増えてきています。
    犬や猫が年をとってかかりやすい病気はいろいろありますが、代表的なものをあげておきます。参考にしてください。
    1.心臓の病気→僧帽弁閉鎖不全症・心筋症など
    2.の病気→関節炎など
    3.腎臓の病気→慢性腎不全など
    4.口腔の病気→歯周病など
    5.の病気→緑内障など
    6.内分泌の病気→糖尿病、甲状腺機能低下症など
    7.生殖器の病気→前立腺肥大、子宮蓄膿症など
    8.腫瘍→乳腺腫瘍、体表・口腔内の腫瘍など
    9.神経系老化→痴呆など