夢をかなえた友人
先日、新築の家に住み始めたばかりの僕の友人が犬を連れて病院に来てくれました。
彼はずっと前から「家を建てたらラブラドールを飼いたい」とよく言っておりました。
その度に僕は「ヤンチャで大変だからやめておけ」と言い続けておりました。
少し前に家を建てている話を聞いて、その時にもまだ「ラブラドールがいい」と言っておりました。
そこでも僕は「家が壊されるぞ」と反対しました。
それでも連れてきた犬は「ラブラドール・レトリバー」でした。
とても大人しそうでとてもかわいい子でした。
友人もとてもうれしそうでした。
初めて自分が育てるワンちゃんですので、彼もいろいろ不安なようでした。
僕は言いました「愛情をもって育てれば絶対大丈夫」と。
この子はきっと幸せになると思います。
毎日の診療で診る動物たちは「この子は愛されてるなあ」と思えることが多いですが、
そうでもない子もいるのが現実です(病院にすら来れない子もいると思いますが)。
いろいろな家庭環境があるので一概には言えませんが、
いつも夫婦2人でとか、家族総出で病院に連れてこられる子を見ると「いいなあ」と思います。
「子供がどうしても」と言って買った動物を最初は家族みんなで連れてきていたのに、
半年ぐらいで結局お母さん一人が連れてくるということはよくあります。
まあ、これは仕方ないですね。若者はいろいろ忙しいようです。
ちなみに僕は自分の子(人間)を病院に連れて行ったことはありません。
愛の形は一つではありません。