消化管内異物
このところワンちゃんのお腹をよく切っている気がします。
「最近よく吐く」とか、
「元気がない」とか、
「お腹を触ると痛がる」とか・・・
僕らは一般的な問診と身体検査から
「お腹の中に何か詰まってるかな?」と感じます。
そこでレントゲンを撮ると・・・
びっくり。
「何か変なものがお腹の中でつまっています。」
ということもあれば、
「大きな異常はありません。」
ということもある。
単純のレントゲンではわからないときはバリウムなどの造影剤を飲ませます。
そうすると、レントゲンでは写らなかったものが見えてくることもよくあります。
それでもわからない場合は内視鏡(胃カメラ)を使います。
消化管異物にはいろいろなものがあります。
野球のボールやテニスボール、バスタオルにウンチが入ったビニール袋などなど・・・
大型犬は何を食べていても不思議ではありません。
スーパーボールに髪留めのゴム、鳥の骨や画びょう、細いロープのようなものや大量の石などなど・・・
小型犬も危険です。特にダックスフントは・・・。
ワンちゃんたちは人間の赤ちゃんのようなものなので目の前にものがあれば飲み込んでしまうのは仕方ありません。
しかし困るのは、この飲み込んだことをご家族の誰も気づいていないことが多いのです。
そうすると、病院へ行くのも遅れますし、診断にも苦労します。
ということで、知らないうちに変なものを食べないようにちゃんと管理するようにしてくださいね。
ご家族の注意で防げるこんな手術はしたくありません。
ちなみに、うちのセロ君も以前僕の目の前で小さなボールを飲み込んでしまったことがありました。
そのときはすぐに吐かせる処置をして大事には至りませんでした。