• 沈黙の臓器Ⅱ

    昨日、知り合いの動物病院へ助っ人として手術を手伝いに行ってきました。
    手術の内容は「犬の肝臓腫瘍摘出手術」です。
    そのワンちゃんはとても元気でパッと見はどこも悪くないように見えるのですが、お腹に目をやると明らかに大きく触るとかたく大きなものがわかります。
    柴犬ぐらいのワンちゃんのお腹の中に20cmぐらいの大きな腫瘍があるのです。
    それでもワンちゃんは元気なのです。いや多分元気に見えるだけなんです。
    手術は困難を極めるものでした。お腹全体を占める腫瘍を癒着や血管を丁寧に分離しながら摘出するのです。
    なんとかその肝臓腫瘍は摘出できましたが、そのワンちゃんはもしかしてそんなに長くないかもしれません。摘出した肝臓以外にも腫瘍はお腹の中に存在するのです。それでもこのワンちゃんにとって今回の手術によってお腹の中の大きな腫瘍が取れてとても楽になったと思います。
    結局は何を言いたいのかというと、言葉を話せない動物たちを病気から守れるのはいつも一緒にいる家族の皆様だということです。
    動物たちが調子が悪くなるのは本当に悪くなってからですよ。
    今回のワンちゃんをみて本当に動物は我慢強いなと思いました。
    そして予防医学の大切さを痛感しました。