悲しい出来事
先日、あるワンちゃんが散歩中に突然亡くなりました。
普通に元気で普通に散歩に出かけ、いつものように仲のいいワンちゃんとはしゃいでいた時に突然です。
そのワンちゃんにとってはほとんど苦しまずに天国に旅立てたと思うので幸せかもしれませんが、残された家族にとってはこれほど悲しいことはありません。
この突然死、決して多いことではありませんが珍しいことでもありません。
もしかしたら動物にとっては突然死ではないのかもしれません。
というのは、動物たちは言葉を話すことが出来ません。性格によっては弱みを見せない子もいます。少し元気が無いぐらいだと年のせいにしてしまっているかもしれません。
突然死の原因はいろいろあります。
僕が専門で勉強している腫瘍でも突然死は起こります。
例えば肝臓腫瘍や脾臓腫瘍、これらの臓器は血液の塊のようなもので腫瘍が破裂することにより大出血を起こします。そして出血性ショックにより死んでしまいます。
また、心臓の腫瘍や心筋症など心臓が原因で突然死することも多いです。
どちらも初期では簡単な検査ではわからないことが多い為、動物病院に普段通っていても見つからないこともあるのです。
ということで、僕も30歳を超えて一度は人間ドックに行かなければいけないなあと思っている今日この頃ですが、ワンちゃんやねこちゃんも5歳を超えたらドックをすることをお勧めします。