• 優先権

    毎週大学に通うことになってから、ほとんど使うことのなかった公共交通機関をよく使うようになりました。そこで結構悩まされるのが「優先席」です。
    先日、いつものように新幹線で新横浜まで行き横浜線に乗り換えたわけですが、いつものように満員で人波に流され落ち着いた場所が優先席の前でした。3人がけのシートに座っている3人は決して優先権を得た人間ではなくいたって普通の女性たちでした。
    周りにも特に優先権を持った人はいなかったのですが、僕の隣に立っていた中年の男性は荷物がとても多く、疲れた感じでした。でも席を譲るほどの優先権ではないと思われました。
    新横浜駅を出て二つ目ぐらいの停車駅で僕のまん前の女性が席を立ちました。先程と周りの状況は変わっていなかったので僕が座っても良かったのですが、隣に疲れた中年がいたので座るだろうと思っていました。
    するとどうでしょう、どこからともなく僕と同じくらいの女性が疾風のようにやってきて座ったのです。ありえない、そして何だか悔しい。
    ということで、しばらくしてその女性が電車を降りたので僕は周りに優先権を持った人がいないのを確認してその席に座りました。
    しかし、座って周りを見渡すと優先予備軍がたくさんいるではないですか。
    そんな人たちには席を譲ることが出来ない小心者の僕ですが、結局落ち着かずしばらくしてその席を立ってしまいました。
    結局何が言いたいのかというと、「優先権の見極めは難しいな」ということです。
    それと、僕みたいな小心者は座るべきじゃないなということです。
    逆に、我こそはという優先権ホルダーの方々は堂々と優先席のまん前に立つようにしてください。