工場選手用
先日は病院を休ませていただきご迷惑をおかけしました。
土曜、日曜と大阪で行われた「日本獣医がん研究会」に参加してきました。
僕は約5年前からほぼ毎回参加しているのですが、回を追うごとに参加者数が増えており、獣医会でも「がん」に対するニーズが高まっていることを痛感しています。
今回の大きなテーマのひとつとして「甲状腺腫瘍」がありました。
僕もこの「甲状腺腫瘍」の症例で学会発表をしたことがあります。
甲状腺腫瘍は決して多い腫瘍ではありませんが犬ではほとんどが「癌」でありしかも「遠隔転移率」が高い非常に怖い癌なのです。
この「甲状腺」というのは首にあり気管に沿って存在しているので、人間であれば外から見てもすぐに気づくだろうし、違和感がかなりあるはずです。
しかしながら動物の場合、毛が生えているのでわかりづらいし、違和感があっても教えてくれません。
なので、僕は5歳を過ぎたワンちゃんが来院したらどんな理由で病院に来たかは関係なく飼い主さんとお話をしながら何気にワンちゃんの(首を含めた)全身を触ってチェックしています。
皆さんも自分のワンちゃんの首をたま~に触ってみてください。
とくにビーグル、ゴールデン、シェルティーさんは他の犬種に比べると発生が多いので要注意です。
病気はなんでも早期発見早期治療が一番です。この甲状腺腫瘍に限らず、言葉を話せない動物たちの為に日ごろからよく健康状態をチェックしてやってください。元気が無いのは暑さのせいだけじゃないかもしれませんよ。
今回のタイトル「工場選手用」お気づきになられたでしょうか?
「こうじょうせんしゅよう」を変換するとこうなってしまうのです。