ゴッドハンド
先日、あるワンちゃんが何度も吐いてぐったりしているとのことで来院しました。
ご家族の方は特別なものを与えたわけではなく、思い当たる節がないとのことです。
しかし僕は特別な検査をすることもなく、すぐに「何か詰まってるな」とわかりました。
何故なら僕には「ゴッドハンド」があるからです。
それは冗談ですが、いわゆる「触診」です。
最近は獣医療も発達してきていろいろな検査機器が病院内にあり、
いろいろな病気を診断できるようになりました。
しかし今回の件は、血液検査ではわかりません。
レントゲン検査や超音波検査であればわかるかもしれません。
でも、当たり前ですが技術と知識がなければわかりません。
もちろん僕もレントゲン検査も超音波検査も血液検査もしました。
でもそれは、「病気を探すために」したのではなく、
まずは動物を自分の五感を使って診察したうえで
「疑った病気を確認して治療に進むために」したのです。
結局何を言いたいかわかってもらえたかどうか分かりませんが、
ワンちゃんは、僕のゴッドハンドによる手術をしてびっくりするぐらい元気になりました。