ネコの感染症って何?
ネコの感染症って何?
そろそろ春を思わせる陽気になってまいりましたが、まだまだ寒い日が続いています。みなさん、風邪などひかれていませんか?
ヒトもそうですが、ワンちゃんやネコちゃんも風邪をひくことがあります。今回はネコちゃんの風邪を含めた感染症についてお話したいと思います。
ネコちゃんの感染症は色々ありますが今回はそのうちの7つをとりあげたいと思います。そのうちの5つは一般的にワクチンで予防できます。この時期はワンちゃんよりもネコちゃんが病気にかかりやすく、飼い主さんもしっかり知識を持ってネコちゃんが病気にかからないようにしてあげることが大切です。また感染してしまったら、命にかかわるだけでなく、あなたのネコが他のネコへの感染源となってしまいます。
ワクチンで予防接種できる病気
■ 猫ウイルス性鼻気管炎
猫のヘルペスウイルスが原因の感染症です。
感染猫のくしゃみや分泌物などからうつる、猫の鼻かぜとも言われています。
症状は元気や食欲がなくなったり、発熱、鼻水、くしゃみ、目やになどがでます。
■ 猫カリシウイルス感染症
猫のカリシウイルスによる感染症で、猫のインフルエンザとも呼ばれています。
かかりはじめは、くしゃみ、鼻水、咳、発熱といった鼻気管炎と大変よく似た症状がみられます。さらに症状が進むと、舌や口の周辺に潰瘍ができます。また時には急性の肺炎を起こして死亡することもあります。
感染猫との直接の接触で伝播しますが、くしゃみの飛沫による拡散や、手、服、食器など間接的なものによる伝播もあります。
■ 猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
猫のパルボウイルスが原因の感染症です。
感染力が強く、感染してから急激に症状が出ることもあり、体力の弱い子猫など1日で死亡することもある恐ろしい病気です。
症状は食欲・元気がなくなり、発熱、激しい嘔吐、下痢や血便があります。
感染猫との接触だけでなく、感染猫の便や尿、嘔吐物で汚染されたもの、またはノミなどの外部寄生虫によっても拡散されます。
■ 猫クラミジア感染症
クラミドフィラ フェリスが原因の感染症です。
主な症状は粘着性の目やにを伴う慢性持続性の結膜炎です。また、鼻汁やくしゃみ、咳などが現われ、時に気管炎、肺炎などを併発し重症になった場合は死亡してしまうこともあります。
感染経路は感染猫との接触によるものです。
■ 猫白血病ウイルス感染症
オンコウイルスが原因で引き起こされ、持続感染すると80%が3年以内に死亡してしまう病気です。白血病やリンパ腫などの血液のガン、貧血などを起こします。病気に対する抵抗力が弱まるため、色々な病気も併発しやすくなります。
感染してから発病までの期間が大変長く、その間は見かけ上健康にみえますが、ウイルスを排泄し、他の猫へ移します。
■ 猫免疫不全ウイルス感染症
一般に猫エイズと呼ばれる病気です。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同じレトロウイルスによるものですが、猫のエイズが人や他の動物に感染することはありません。感染猫の一部は数ヶ月から数年を経てエイズを発病し、多くは数ヶ月の経過で死亡することが知られています。現在、治療法としては症状を緩和させる対症療法のみで、一度体内に侵入・感染したウイルスを消失させる有効な治療法はありません。
主な感染経路は喧嘩などによる咬傷です。
※ 猫免疫不全ウイルス感染症のワクチンは昨年8月より日本国内でも接種が可能になりました。
ワクチンで予防接種できない病気
■ 猫伝染性腹膜炎
猫コロナウイルスが原因で、比較的進行は緩やかですが、一度発病した場合死亡率はきわめて高い病気です。初期の症状は食欲がなくなったり、発熱がみられます。重症になると腹水や胸水、黄疸の症状がでたりします。また神経症状などが出る場合もあります。
この2つの伝染病の感染は血液検査で調べることができますが、いずれも発症すると致死率の高い伝染病です。早期に発見し治療することで、よい状態を保つこともできる場合もありますが残念ながら完治はしません。
これらの病気から少しでも感染を回避するためには、感染の恐れがある猫との接触を避け、室内で飼育してあげるしかありません。いずれも最初は元気がなくなる、食欲が落ちる、発熱など何らかの異常がみられますので、病気の早期発見に努めてください。









