• 今年も

    またまた久しぶりの更新になりました。
    今年書いた日記は今回でやっと8回目。
    売れっ子漫画家もびっくりです。
    さて、今年もあとわずか。
    明日が木曜日ということで、病院は今日でおしまいです。
    今年はどんな年だったかなあ?どんなことがあったかなあ?
    なんて考えてみましたが、正直なんにも浮かんできません。
    きっと心の奥の引き出しにしまってあって探せば見つかるのでしょうが、すぐに思い出せないのは何だか悲しいです。
    ということで、毎年恒例の実行しない有言不実行男の宣言。
    来年は日々の出来事をできるだけこの日記に書きたいと思います。
    そして、来年末はこの日記で一年を振り返りたいと思います。
    そしてたまには、皆様の為になるような事も発信できればいいなと思います。
    来年もよろしくお願いします。 

    迷子犬

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    朝晩めっきり寒くなってきましたね。
    数ヶ月前までは暑すぎると嘆いていたのに、数ヵ月後には寒すぎると嘆くのでしょう。
    そしてその数ヵ月後には・・・
    まだしばらくは地球は周り続けるでしょう。
    ということで、今回のタイトルは「迷子犬」です。
    先日、当院にリードも首輪も付けずにフラフラしていたシーズーを保護された方が来ました。
    すぐに飼い主も見つかるだろうと、それまでは預かることになりました。
    しかし、3日待っても飼い主は現われず・・・
    その子は眼に異常があり、歯周病の為口臭がひどく、お尻には大きな腫瘍ができ異臭を放っておりました。
    常識では考えられませんが、捨てられたという可能性が出てきました。
    獣医師の僕としては動物の不健康な状態を放っておくわけにはいかなかったので、飼い主さんには了承は得られてませんが、取りあえず眼とお口とお尻の腫瘍について治療をしておきました。
    口臭とお尻の異臭はなくなり、眼は輝きを取り戻しました。
    保護してもう10日が経ちますが、まだ飼い主は現われません。
    その間、おせっかいですが手術だけでなくシャンプーもカットもして男の子なのにリボンまで付けてしまいました。
    今は病院内を遠慮するそぶりも見せず自由にしています。
    でも夜は未だに寂しそうに泣いています。
    ということで飼い主さん、悪いところは治しておいたのでそろそろ迎えにきてあげてください。
       

    動物虐待

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    今日は8月31日、なんだかもう夏も終わりですねぇ・・・
    と言いたいところですが、超暑い。
    この暑さはまだまだ続くそうです。
    夏休みが終わって学校が始まる学生たちはこんな暑さで勉強ができるのでしょうか。

    ということで久しぶりの更新となりましたが、僕は元気です。
    と言いたいところですが・・・。
    先日の夜、ワンちゃんが昨日から歩けないとのことで来院され、診察の結果「椎間板ヘルニア」ということがわかりました。
    なるべく手術は早くしたほうが良いのでその日に手術を行いました。
    そして手術は無事に終わり、すがすがしい気分で病院の外に出てみると・・・。
    ダンボールに入れられた生まれて間もない5匹の子猫が置かれていました。
    たしか去年の春にもこんなことがありましたが、これはあきらかに動物虐待ですよ。
    もしこの日に手術がなくて朝まで外に出しっぱなしだったら・・・
    たぶん暑さで死んでいたでしょう。
    こんな非常識な人が近くにいると思うと心が痛いです。
    ということで、子猫たちは病院の看護師さんたちが仕事もほどほどに
    一所懸命お世話をしてくれています。
    誰かかわいい猫ちゃんもらってくれませんか?   

    続投宣言

    今日でちょうど5年。
    「なつきどうぶつ病院」が開院して5年になります。
    長いようで短い、いや、短いようで長い5年でした。
    20代といってもまだ信じてもらえてた僕ももうすぐ36歳、
    大分薄くなってきました(何が?)。
    院長という仕事をやっていて本当に痛感することが責任感というやつですね。
    今まで勤務してきた病院では担当になった子を必死に診ていたわけですが、院長になった今は「この子の一生を僕が診るんだ」という気持ちで診ています。
    開院当初に初めて病院にやってきた子犬や子猫たちがもう5歳ですからね。
    これからその子たちが10歳15歳になっていくわけで・・・
    考えたくないけど、最期のときはあるわけで・・・
    まだ5年ですから「ゆりかごから墓場まで」を診た子はいませんが、最期の時にご家族の方が「この子は幸せだったね」と言えるような一生を少しでもお手伝いできたらいいなあと思います。

    この5年間で総理大臣は5人も代わりました。
    岡ちゃんも監督はもうやらないそうですが、
    院長は辞められません。 

    悪い後味

    またまた久しぶりの更新になりましたが、今日は反省日記です。
    先ほどある方が「ネコがいなくなったので、何か情報が入ったら連絡して欲しい」といったようなことで当院に来院しました。
    基本的に受付業務や電話対応は看護士さんがやっているので、
    その内容を院長である僕に伝え、その後の対応を指示しています。
    実はそのやり取りが診療を円滑に進ませる為に非常に大事なのです。
    しかしながら、社会に出たての新人さんはそれがなかなかうまくいかないんです。
    なので僕はそれを実践させながら厳しく指導しています。
    そこで前述の件なのです。
    いつものように看護師さんが用件を聞き、僕に伝えに来たのですが、
    やはり何を言いたいのかがうまく伝わってこない。
    なんとなくはわかるので、そこで僕がすぐに対応すればよかったのですが、教育の意味も込めて、的確に伝わるまで何度も聞き直してしまっていました。
    その間2,3分でしょうか、ネコがいなくなって一刻も早く見つけたいと急いでいる方をむやみに待たせてしまい、さらにそんなやり取りをなんとなく聞かせてしまったようで・・・
    結局、「もういいわ」とその方は怒って帰ってしまいました。
    いくら怒られても挽回できればいいのですが、ネコの特徴も連絡先も言わずに帰ってしまったので、僕らにはもうネコが無事に家に帰るのを祈るだけです。
    社会にでて10年以上経ってる僕が一番未熟なようです。

    深イ(イ)話

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    先日、病院の診療が終わり片付けをしていたところに母親がネコを抱えて病院にやってきました。
    「この子の様子がおかしいんだけど診てくれる?」とのこと。
    その子は背中に大きな怪我をしており、激しい脱水があり衰弱しきっている状態でした。
    すぐに応急処置をして、入院となりました。
    もう少しで一週間が経ちますが、やっと元気になってきました。
    ということで、
    母親に「何とか治りそうだよ」と言うと。
    「ありがとう、あんたが獣医じゃなかったらあの子死んでたよ」
    と言われました。
    この言葉、素直に喜んでよいのでしょうか。
    ダメですよねぇ

    息子が獣医じゃない家庭なんてたくさんありますから・・・

    う~ん